結局、旧ボーダフォンプランからLOVE定額やハッピータイム2といった、本当の意味での定額通話に近い料金を切りながら、メディアの前で携帯電話を安くと言い切った。凄いね。
ただ、今回の衝撃は料金プランじゃ無い。本質的には品質が悪いまま他社と同額のプランを持ってきているだけだ。これは、皆プランなんて大まかなことしか気にしてないから堂々とできたこと。プランは予想外割で短期的に客の耳目を集め、新スーパーボーナス契約をかき集める事が目的で、後はどうでもよかった、なら高いはずのブルーとオレンジも注目材料にしてしまえと。
対抗すべきは、量販店ぐるみで端末0円とデカデカと載せる売り方の方が大きい。店頭で並べられると、客はまず0円から訊いていく。プランは複雑にして、わかりやすいところだけ0円にするという方法を再度持ってきた。只逆に言えば、0円にしてでも新スーパーボーナスを欲しい理由があるとも推測されるが。ユーザーから数年かけて得る利益を、今すぐ一括で欲しかったという。
ソフトバンクが今料金設定で優位な点は、ソフトバンクはNTTドコモやKDDIと比べ、嘘付いても当然な格で見られる事だ。他社が料金変更しても、24時間以内の変更はソフトバンクが飲めない内容なら、確実に行わないと見た方がいい。また、新プランに関してもソフトバンクが行える内容でなければ、既存プランの約束といって無視するだろう。これが一番キツイ。ただ、これに関しては仕掛けで無効化できる。
逆に言えば、ソフトバンクの店頭0円(ほにゃらら高額)対抗だけで対策は完了するし、今回は理由の周知度が広いため、少々無茶しても猶予は与えられる。ソフトバンク的には、年度内に結果を示したいところか。相手するなら早いほうが良いと思われる。後、設備投資の増額と前倒しを内々で進めればいいのかな。
端末0円は簡単。定額は仕掛けを使えば、ドコモは少々厳しいかな、auはさほど利益落とさず現状のビジネスモデルを残したまま、客に負担をソフトバンクよりは負わさず行える。ダブ定のauですから。やる意味は微妙だが。シェアはそこそこ関係。ソフトバンクのおかげで、プランや月賦が混沌としているのも美味しい。
ソフトバンクのやったとおり、重要なのは最初の額面。ソフトバンクのように中身無くとも、実際は高かろうとも、先にギリギリのパンチをした方が勝ちは今後も変わらない。最近のauの好調は裏付けと中身を用意してからだけど、基本的に先制攻撃による物だ。それに、どこまで行っても中身の無い同じ内容の先制パンチなら、自力で強いドコモやauの方が遙かに強い。企業使命感からそんなごまかしを撃つ気がないだけで。ただ、狂った相手には小細工より、より狂ったパンチで一撃の下に締めるのが早い、というのが上の話。BCMCSもある。来年度に残すと、余計に鬱陶しいと思うのだが。
それにしても、かんなぎが面白い。新鮮な神……。