最近、飛び出す3D映像・3D映画に関する様々な発表や新製品が相次いでるわな。飛び出す3D映画ブームは何度目だ?という感じだが。「飛び出す」と書いてるのは3DCG映像と間違わないためで他意はない。
実現したい理想像としては、近年ぽつぽつ増えている3D映像の飛び出す映画を家庭で楽しめるようにしたいのだろう。海外では3DCGアニメを中心にそこそこ人気があるとか何とか。最近の邦画だとシンケンジャー映画が対応してるわな。
まあ、そういうのを認知させることで、映画館は特別料金とれる、機材は買い増しか買い換え、家庭のプレーヤー(本来受像側の対応だけで良さそうだが)やハイビジョンモニター、テレビの買い換えなんだろー。
発想としては、飛び出す3D映像・3D映画の場合撮影現場の負担も少ないといったところだろう。いずれノウハウの蓄積や機材を始めとしたシステムの供給環境が整えば、他の拡張よりは制作現場や上映館への負担はまだ少なく済む(現時点では相当かかってるだろうが)。マルチアングル(音楽ライブの収録には有効)やら上下左右に見渡せる巨大スクリーン向け(天保山サントリーミュージアムのIMAXとかプラネタリウム向けとか)などは現場における制作コストをいたずらに広げるだけで現実的でない。
必要ない必要ないと言っていても、世界を見渡せばちょっとした贅沢、富の象徴としての需要はあるのだろう。
国によって映画がどういった位置づけにあるか。日本だと、狭い自宅じゃ味わえないスクリーンや音響を楽しむだけで満足(お茶とお茶菓子)なのだろう。が、国土が広く富の集積している国では巨大スクリーンなんて当たり前で、それ以上のアトラクション的要素(コーラとポップコーン)を求めているのかもしれない。遊園地の飛び出す3D映像を利用したアトラクション、店に大層な機械を導入した行列のできるドーナツ屋みたいなもんで。
ただ、現在の飛び出す3D映像・3D映画が根付くかというと、脱メガネなど疲労を与えないシステムが実現されていない以上まだまだ難しいだろう。いや、以前よりはマシだけどさ。無理に脱メガネを実現するには、家庭用で存在する眼鏡無し専用モニターと似た仕組みの数百インチパネルを用意し、映画館に導入しなければならない。まず不可能だ。もしこの飛び出す3D映像・3D映画を根付かせたいのなら、3D映像製作側によるソフトの魅力向上と、映画館向けに低コストで脱メガネを実現するシステム・技術の実現という両方の努力で埋めなきゃいかんのだろうなーと。
日立の3D液晶ケータイはiPhone並のサイズでアメリカに売れば良かったかもね。Appleに売り込むなりLISMO Videoのような使いづらいガチガチシステムとセットで事業者に売り込むとか。個人向けの携帯買う層と3D映画を楽しむ層は違うだろうけど。
むしろ映画より、ゲームに向いてるんじゃないか。マリオとHaloとGTAが対応したら普及するよw
といった感じじゃないですかね。