PIE2009見所っぽいもの
国内のカメラ関連展示会、フォトイメージングエキスポ2009が、28日(日)まで東京ビッグサイトにて開催されている。ぶらっと回った印象を。
LUMIX DMC-DH1
パナソニックブースより、4月24日発売のDMC-GH1。録画ファイルには2GBの壁あり。HDサイズだと1ファイル辺り約15分程度になる。録画中の映像出力機能はなし。問い合わせは多いが、実装すると処理が追いつかないとのこと。ライブ関連に利用できないのは残念。とはいえ、使い物になる動画撮影機能と1眼デジが一体化し、そこそこ使えるレンズ付きで15万円辺りは十分安い。
ライブビュー+ヒンジ付きディスプレイの実用性は誰もが認めるところだろう。常識的に考えて……。
マイク入力に対応したφ2.5mmステレオミニピンジャック、HDMIミニ端子搭載。動画録音だとステレオである必要性は無いけれども。モノラルガンマイクをアクセサリーシューに付けて、音声トラックに乗せるなり後で合わせてやるのが便利か。
Intuos4
ワコムブースより、4月3日発売のIntuos4。大まかな変更点は、16:10のワイドディスプレイサイズが標準に。ファンクションキーが片側に寄った上下対象デザインに変更。タブレットを上下逆に配置すれば左利きでも利用できる。USBケーブルも上下逆の場所に移動できるので、左利きだからといってUSBケーブルが手前に来る事はない。
操作性では、ミドルサイズ以上だとファンクションキー横のELディスプレイへ操作内容が表示されるように。ソフトごとにカスタム内容を覚える面倒が減った。タッチパッドはホイール状になり、ペンサイズなどの数値変更を直感的に行えるほか、ソフトが対応していればキャンバスの回転といった機能に割り当てる事もできる。この手の製品はサイズが大きいから使いやすいというわけでもないので、PIEで実際に触るのは悪くない。
VANGUARD(バンガード)三脚 Alta Pro
年始に、楽天のらっこ堂の安売りが一時期注目された、台湾メーカーのバンガード製三脚。他社の同クラス製品よりワンランク安いが質はそこそこ良いものの、継続的な製品やオプション品の投入、販売ルートの少なさで評価しづらいのが現状。だが、新製品のAlta Proは、センタポールの角度変更などジッツォのコンセプトを上手くパクったうえで使いやすい、良い感じの製品だった。
三脚撮影時、カメラは当然センターポール上の雲台に固定するわけだが、これでは変わったアングルでの撮影を行いづらい。そういった要望に対しGitzo(ジッツォ)は、センターポールの角度変更に対応したエクスプローラーシリーズを出している。だが、これの最下位モデルでも4万円辺りからと高額なのが現状。つか、1年前より5,000円ほど値上げされてないか?
そんな中、PIEに展示されていたバンガードの新製品Alta Proシリーズに注目した。Alta Proはジッツオと違って、センターポールの角度を変える際に一旦センターポールを抜く必要があるものの、ポールの抜き差しは軽く、ロック機構もしっかりしており実用性の高さを感じられた。その上で、記憶が確かなら最下位モデルで2万円台。まだ国内で取り扱っている店は無いようだが、販売が開始されれば注目すべき製品になりそう。
X-Rite ColorMunki
近年ではマクベスやパントンを傘下に収めた、カラー業界の大手X-Rite。当然、個人向けのキャリブレーションツールColorMunki Photoや、マクベスカラーチェッカーも試し放題。こういった製品を実際に触ったり解説を受けられる機会は少ないので、興味があれば一度行ってみると良いかと。
私は以前に購入した同社製のi1Display 2でキャリブレーションしているが、これはディスプレイのキャリブレーションのみの対応。今なら価格差も2〜3万でプロジェクターやプリンターのキャリブレーションに対応したColorMunkiを購入した方がいい。精度もいいようだし。特に、ColorMunkiを撮影に持ち込んで被写体の色をスキャン、後のレタッチに利用できる機能が気に入った。EIZOやNECのハードウェアキャリブレーション対応モニタもあるとなお良し。まあ、画質云々語ってる人なら当然持っているのでしょうが。
その他、ソニーがフォト編集対応のハイエンドVAIOを展示していたり、ニコンは企画展示が面白く。キヤノンとペンタックスは特にウリの製品も無く……。そんな感じ。