Θケータイのアレ

　以下だらだら書いてるが、脊髄反射的なてきとーさなので正確さは一切保証しない。結論的な物も特にない（話題の対象となっているキャリア・インフラ全体のうち、ごく狭い部分だけを切り出したなんで。）。

　ドコモとソフトバンクの接続トラフィックが同じで、ドコモの方が接続料の支払いが高いというのは、ドコモユーザーがシェア2割のソフトバンクユーザーに電話をかける割合は低いものの、NTTドコモはシェア5割とユーザー数自体が多い。ソフトバンクユーザーがシェア5割のドコモユーザーへ電話をかける割合は高いが、ユーザー数はシェア2割と少ない。これを比べるとだいたい同じぐらいのトラフィックになると。ユーザーの利用性向と通話料が双方とも同じ場合、シェア数によって両キャリアのトラフィック差が生まれる性質の物ではない。

　低シェアの通信事業者は基本的に自社内通話の割合が小さく、他キャリア間通話の割合の方が大きい。このため、本来は利益率の高い自社内通話を利益の柱にしたいところだが、他キャリア間との通話による利益を重視せざるを得ない。その際、接続料の高額設定は、他社ユーザーから金を巻き上げるだけで自社ユーザーへの負担を強いず、なおかつ纏まった利益を得られる比較的美味しい収益源となる。

　じゃ、NTTドコモはソフトバンクなど他キャリア向けの通話料だけ高くすればえーやんけという疑問もでる。つか、昔は各社ともそうだった。だが、そうすると他社への通話料を高額化した上で、自社内通話の安さを競う環境に移りかねない。具体的には、自社ユーザー間の通話料が安い方が良いという広告宣伝をメインにし、その一方で各社とも他キャリア向け通話料を高額化するという方向性。これは、自社内通話の割合が大きい高シェアのキャリアほど苦しくなる。低シェアのキャリアも高シェアのキャリアほどではないが、自社内通話の利益が無くなるのは痛い。本気でやってしまうｔ、全キャリアとも自分の首を絞めるだけの不毛な自体に陥るわけだ。

　NTTドコモも接続料を高くすればという話だが、高シェアの事業者は法的に接続料の公開を義務づけられており、その接続料は公開非公開問わずコストの上に適度な利潤を載せた額とすることが前提となっている。つまり、法が変わらない限り、他社の接続料が高いからとNTTドコモも高くすると言い出せば、お前コスト変わってないやろざけんなよと総務省に怒られる。

　相手指定割引を見ると解りやすい。ドコモは、自社ユーザー間の通話は3割引、他社ユーザーも指定でき1割引できる。auは自社ユーザー5割引。ソフトバンクはホワイトプランで自社ユーザー間は時間限定ながら無料だ。自社内通話からの利益をどれほど重要視しているかを反映していると言っていい。

　ソフトバンクのホワイトプランも注目。これは、自社内通話の割合が少ない時間帯の通話料を無料にし、基本料金が980円/月と安くしたプラン。その代わり、他社にあるような1,000円分の無料通話分は無い。からくりとしては、通話トラフィックの少ない時間帯の自社内通話料は捨てる代わりに、通話トラフィックの高い時間の自社内通話と、全時間帯の他キャリア向け通話料の1分/40円を基本料金外として確実に課金する形。昼間の自社内通話専用に使われない限り、支払額は確実に980円/月を超えると考えたプランだ。これと、高額な接続料が通話料利益の二本柱となる。