USB端子付きSDカード「UltraII SD Plus」がAmazonより1週間遅れで家に到着。まだ量販店でもあまり流通していないようだ。そのうち潤沢になればいいのだが。というわけで、使い勝手やらベンチマークやら。
利点は1枚でデジカメ用のSDカードとしても、パソコン用のUSBメモリーとしても使えること。WindowsXPや2000、MacOSXが動いているUSB端子を搭載した一般的なパソコンなら、SDカードスロットが無くても簡単にデジカメの写真やオフィス文書などのデータをコピーできる。パソコンから他のパソコンへデータをコピーするといった用途にも便利。
モバイラーならカードリーダー持ち運びする必要がなくなるし、メモリーカードリーダーライターの無いオフィスでデジカメのデータをやりとりするのにも重宝する。
USB端子を使ってパソコンと接続するには、SDカードを割るような感じで折り畳む。ただ、折れそうな音がちょっと怖いので、二つのパーツを少し引っ張った感じで折り曲げた方が安心かも知れない。頑丈というわけではないので、無理な力を入れない方が良さそう。
USB端子としての上側は、折り畳んだ状態で金属端子を備える方だ。上側というのは、一般的なUSBケーブルで言うと、USBのマークが付いている側。折り畳んだ状態で、SDカードのロゴシール部は下側にくる。上下間違えてUSB端子に刺さないよう気をつけよう。
パソコンのUSB端子に直接接続すると、SDカード端子部分に搭載された青いアクセスランプが光る。データ転送中はアクセスランプが点滅するので、その間は抜き差ししないようにしよう。
【ベンチマーク結果】
接続方法 | Read | Write |
USB2-W12RW 高速リーダーライター | 10,024KB/sec | 8,037KB/sec |
BN-SDCGP3 標準リーダーライター | 7,664KB/sec | 6,307KB/sec |
USB2.0直接接続 | 9,278KB/sec |
8,032KB/sec |
ベンチマークテストはHDBENCH3.4のDisk欄100MB設定にてを行なった。USB2.0直接接続<は「UltraII SD Plus」をThinkpad X31のUSB2.0端子に直接接続した際の速度を示す。
「USB2-W12RW」はアイオー・データの高速マルチカードリーダーライター。手頃な価格ながら読込速度が18MB/sと高速で、転送速度20MB/s級のSDカードでも能力を引き出せるのが特徴。また、miniSDカードやメモリースティックDuo、RS-MMCをアダプター無しに挿入できるのでケータイのヘビーユーザーにも便利。
「BN-SDCGP3」は転送速度7MB/sと平凡だが、著作権保護機能対応なのが特徴。SDカードまたはminiSDを直接挿入し「SD-Jukebox」や「MOOCS PLAYER」を使えば、SD-Audio対応機器向けの楽曲データを転送できる。SD-Audioは最近だとP902iやW41CAなどが対応。ハードウェアについてはこちらの記事にて。
ベンチマーク結果としては、「UltraII SD Plus」の速度は公称値で読込速度10MB/sとしているだけあり、高速なカードリーダーである 「USB2-W12RW」でのテストにて十分な速度を出している。だが、USB2.0端子に直接接続した場合も、それに準じた速度が出ており、このカードを利用する分にはカードリーダーライターが必要ないのではと思わせる。標準的な読込速度のカードリーダーである「BN-SDCGP3」で読み込んだ場合より、USB2.0端子へ直接繋いだ方が速い点は驚きだ。
利用時の参考値としては、*istDSで撮影した600万画素のJPEG画像94枚(約192MB分)を、USB2.0端子直接接続でハードディスクにコピーした場合、約23秒かかった。ベンチマークの結果を反映している。
まー、カードリーダーの有無を気にせず運用できるSDカードとして非常にいいのでないかと。その写真ちょうだいなという時に、カードリーダーがないから無理という事もなく、数百MBのデータを隣の人に渡すときにも便利。価格も極端に高いわけではない。自分はとりあえず*istDSで利用中。現在使っている他のSDカードも、全てこのタイプに切り替える予定にしとります。