あれだけニコンD90やキヤノンD5の動画機能やパナソニックのフォーサーズ動画モデル予定(発表まだか?)で興奮してたのに、今までRED ONEを知らなかった。情けない。
えー。35mmサイズのCMOS(4520×2540ピクセル)搭載ビデオカメラ。映画撮影向きの4K~2Kが可能。素子サイズや画素数にも関わらず、本体価格がなんと17,500ドル。他メーカーでは2/3インチ業務用の価格帯という、馬鹿じゃないの?といった値付けが特徴。レンズやら後処理含めても50,000ドル辺りからの低コストで導入できる(1台じゃ心許ないが。)。なお、ソニーの同じデジタルシネマ向け35mmはRED ONEより一桁高額(直接比較できるわけではないが)。
フイルムやAPS-Cの一眼レフ触ってると痛感するが、素子サイズによる表現力の差はかなり大きい。だからこそ、上記のAPS-Cやフォーサーズといった低価格かつ大型素子搭載の動画対応一眼レフがどうよと注目しているわけで。シネマ向けや業務用ビデオカメラを出しているソニーやパナ、キヤノンは本気出せるのかという意味でも。RED ONEは逆に、ビデオの側から低価格な大型素子搭載モデルを提案する製品。これは35mmサイズだが、2/3インチの低価格製品も投入する見込み。フォーサーズクラスの16mm互換機もあれば喜ばれそうだが。
東映の戦隊撮影では、既存フイルムビデオカメラの16mm向けレンズとRED ONEの真ん中2K分だけ使う16mmモードを利用し、実質16mmデジタルシネマカメラとして運用している模様。従来のノウハウをそのまま生かせるうえ(ラチチュードや色周りは解らんが、慣れ親しんだ画角や被写界深度で撮影できる)、デジタル化で撮影時の処理やフィルムコストは大幅改善、2Kなので地デジにも余裕。
つか、今までやっぱフイルムだったのね。響鬼は情報密度やセンスの割に絵の雰囲気が固いのに、同時に放送してたマジレンジャーは3DCGを多用しているにもイメージとは裏腹に、人やセット、照明や映像表現が柔らかかったのは。後、音声の現場収録するのね。戦隊物だと、街中撮影のトラブルが多そうなイメージだが。平日昼間に品川インターシティで実写版セーラームーンの撮影に遭遇したことがあったけど、視聴者の子供がいる所だと悲惨なことになりそうな(考慮しているのでしょうが)。一通り撮った後、微妙なシーンだけ再録または修正か。今まで遠回りながらも丁寧に作ってたんだな……。
そういうわけで、シンケンジャーを地デジ品質で見たくなったわけだが。何か方法ないかね。相葉っちでてるしさ。