前のTwitterのエントリー書き直す云々しようとした。が、KDDIって以前セカンドライフでも中途半端に手出ししてたことを思い出して脱力した。そういや当時、アクセスするためのCD(?)もらった気がする。セカンドライフであれば誰も使っておらず、なおかつ単に飽きて見なくなるサイレント魔女リティが中心だったので問題にならなかったのだろう。情報としての箱物を一個作っただけで、だれも気にする必要がなかった。
が、Twitterで関わる5,000人以上の人間はTwitterをセカンドライフよりは評価しており、なおかつ大半がメディアやWeb系職業、情報発信に関わる声の大きい子供大人。故に、日本を代表する通信事業者のKDDIがTwitterをいかに活用するのかと期待する一方、手際が悪ければ日本の通信事業の恥として即炎上させようと手ぐすねひいて待っている。マスに向けて手際の悪い情報提供を行った場合、騒ぐのは一部のユーザーだけだが、今回はその一部のユーザーに限定して情報提供を行ったわけだ。人と人が衝突する戦場の最前線に対し、大国が適切な武装とポリシーを持たずに介入すれば、その行為による損失だけでなく道義的な面でも叩かれる。
問題は、ハッシュタグ競合に対する強行的な姿勢もそうだが(ただこちらはTwitte側の問題も含む)、それ以上になんら広告宣伝活動を行ってなかった点にある。Twitterにアカウントを作るのは、単にドメインやメールアドレスを取得しただけでしかない。そこまでは広告でも何でもなく、KDDI側(広報・広告宣伝担当部署辺り)の領域。プレスリリースやIRメールマガジンのシステムを作ったのと変わりない。では、そこにどういった広告コンテンツを載せたのかというと、発表会実況と称して商品名の文字列とauのURL、バビョーンを書き込んだだけだったという(一部にはBOTによる自動処理だったと言われてますねw)。
まー途中から、最後に新商品の詳細はこのURLから見てくださいで終わるオチは見える雰囲気はあった。そこで、推奨環境 「CPU:トリプルコア以上かつ2.5GHz以上 メモリ:2GB以上 」のスペシャルサイトへ飛ばしてくれたなら笑い話になったのだが。そんなこともなく、発表会実況の終わり方は「詳細はauのサイト見てください」だけだったので全く笑えない。
今回の広告効果としては、KDDIが情報通信やWebサービスに疎く、柔軟な対応を行えない企業というイメージを、通信関連の内輪や将来の顧客、iPhone支持寄りの40~30代あたり5,000人以上に対し、ピンポイントで広められたことだろう。これがKDDIと広告代理店の連名なら、インフラと広告の違いもわからない企業と無能な代理店ってところか。これが食品メーカーとか、通信やWebと関係のない企業で起きた話なら実験扱いとして笑って許されたかもしれないが。
もしこれが、Twitter上での対話を通して行う発表前ティーザー広告風にするとか(例:今回のカシオはカメラ重視ですが、デザインはW41CAユーザー向けっぽいですよ! RT @xxxxx W41CAから機種変更できるケータイあるのかな?)、フォローや対話無しの一方的な発言でも、Twitterユーザー向けの広告ページを用意するとか、ちゃんと広告材料を用意しておけば良かったのですけどね。
私が漫画家の卵に行った漫画ニュースの手伝いじゃないが、そこらの人間をドーナツ四個とコーヒー二杯で呼び出せば即座にでプランの正否を判断できたわな。つか、社内でヲタクっぽい人間集めりゃ何の問題もなかったろ。身バレ対策で誰も名乗りでない可能性はありそうだがw
ポジティブな方向で見てみると、知名度の高い許認可の通信インフラ事業者ってことで、Twitter上では専門Webメディアよりも集客力が高いという事実が収穫か。テレビ局が番組中に自社番組の宣伝するようなもんだが。なんて口が裂けても言えない。今後ともよろしくお願いいたします。