実質Rev.Aと同じエリアなのですが、思ってた以上に広い。以前のエリアマップはRev.AとWIN HIGH SPEEDエリアを表示していたものの、基本は下り3.1Mbps/上り1.8Mbpsを前提とした記述だった。だが、今回のエリアマップ更新でRev.A対応のエリアなら最大9.2Mbpsまたは6.1Mbpsと都市部以外でも最大2回線掴める前提の記述となり意味合いが大きく変わった。これなら、従来のRev.A端末よりWIN HIGH SPEED端末を積極的に選んだ方が実質速度で明らかに有利じゃんと。
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「WIN HIGH SPEED」は、従来のRev.A(下り3.1Mbps/上り1.8Mbps)の回線を最大3つ使って、最大下り9.2Mbps/上り5.5Mbpsで通信できるようにした規格。主に今年発売された国内メーカー製の最新スマホ(Xperia acroやINFOBAR A01、冬のWiMAXモデルAROOWS ZとDINGOも含む)と、昨年後半以降に発売されたケータイの多くが対応しています。
わかりやすい説明はこちら。
http://www.au.kddi.com/service_area/motto/kaiteki.html
対応エリアかつ混雑の少ない状況なら、従来のRev.A対応端末と比べ実質でも2倍程度の速度が向上します。混雑時も空いた回線を活用しやすくなるので、速度低下をある程度防げるという効果も。
ちなみに、実質通信速度の改善、混雑時の速度低下緩和に関するKDDIの施策としては、端末側の改良である「WIN HIGH SPEED」に加えて、2012年4月頃から「EV-DO Advanced」という基地局側の改善も行われる予定。これは、あるエリアの基地局が混雑すると、隣接する空いた基地局のカバーエリアを混雑エリアにある程度重ねて混雑を緩和するもの。基地局が密集している都市部で効果がある。今後もスマホの利用者増で通信速度の低下が懸念されるだけに、WiMAXやLTE、Wi-Fi含めて何でもやるという感じですね。
で、WIN HIGH SPEEDの何が嬉しいかって、大半のエリアで上り速度も速くなるってコトなんすよね。ドコモやソフトバンク、イー・モバイルは下り通信速度をHSDPAで高速化、端末の性能向上に合わせて下りの最大通信速度を7.2または14.4Mbpsに上げてきました(イー・モバイルはある程度のエリアと一部端末を21Mbpsに対応)。ですが、上り速度についてはHSUPAの5.7Mbpsで高速化したとしているが、実際に上り速度を高速化したエリアは都心や都市部の駅前程度に限られ、大半のエリアは上り最大384kbpsのままなんですよね。しかも、今までいろいろテストした体感ではイー・モバイルやソフトバンクよりもドコモの方が手を抜いてる印象。今となっては、上りしか高速化されないHSUPAより、今後必要なXi(LTE)の整備を優先させるのは当然なのでしょうが。
なので、郊外エリアでネット生放送や写真をアップロードするなら、大半のエリアで上り最大5.5~3.6Mbpsを期待できるau回線のテザリングを使った方がいいじゃんと(しかも、auの大量パケット通信利用時の速度制御は下りだけで、上り回線は制限していない!)。これまで、都市部に近いがWiMAX非対応な場所でネット生放送依頼があっても回線速度が苦しい点に悩まされていて、テストの蓄積でそこそこ広いであろうWIN HIGH SPEEDに注目してたいのですね。このエリアが可視化されることで、より選びやすくなったなと。
まー、ここまでWIN HIGH SPEEDエリアが広いと、冬モデルでWIN HIGH SPEED非対応のEVO 4GやPhotonを選ぶ理由がさらに弱くなってしまうわけだが……。