今年の4月か5月の週アスに掲載されたテザリング特集での話。制止時かつ300kbps(確か)のストリーミング配信と受信を同時に実行してテストしたところ、意外にもCDMAオンリーよりWiMAX優先の方が2割ほどバッテリー持ちが良かったのですよ。怪しいなーと思って3度テストしたのですが、やはりWiMAX優先の方がバッテリー持ちが良好。そんなもんかということに。
ちょっと原因を考える。静止時だとWiMAXと3Gの切り替え判断や再接続の処理が無い。だが、移動時はWiMAX優先だとCDMAとの切り替えなど複雑な処理が増えるため、CDMAオンリーよりバッテリー持ちが悪くなりやすい?WiMAXはMIMO諸々で静止時の方がより効率よく通信できる?WiMAXの基地局はCDMAの基地局より近いところにある可能性が高く、上りの消費電力が有利?なんてところだろうか。
まー実際、移動中の通信の安定性はWiMAXよりCDMAですからね。WiMAXは2.5GHzというWi-Fiより浸透しない周波数帯を利用している以上、人に囲まれたりちょっとしたビルの影でも通信速度が大幅に落ちやすい。このため、路地やビル街の移動時にWiMAXで通信していると、細かいWiMAX圏外に入ってCDMAに切り替えようとするので、CDMAオンリーより余計に電力を消費するのかなと。逆に、見通しの良い高架上の電車ではWiMAXでも安定して通信できるのですが。かといってあまりに高速な新幹線では繋がりませんけど。
じゃーどうすりゃいいのというと、スマホ内蔵WiMAXの感度や性能をPC内蔵WiMAXや最新WiMAXルータ並みにし、WiMAXのまま使えるエリアを少しでも広げるのが一番なのかなと。
秋に出るとされている新WiMAX端末、おサイフ対応モデルがラインナップされないかなあ。