« 東京でちちんぷいぷい放送されて | メイン | KDDIの発表だったが »
2009年05月25日
ペンタックスのデジタル一眼レフK-7がかなり良い件
マイクロフォーサーズの登場もあってペンタックスもそろそろ終わりかなと思ったが、K-7はいいな。APS-Cクラスのハイエンドながら、サイズは小型で価格もリーズナブル。小手先の変化でなく、正面突破してくるとは。
シャッター速度や露出制御などは先行するニコンなどにある程度まで追いつき、その上でペンタックスならではのコンパクトなフラッグシップモデルとして出してきた(AFも改善されてはいるが、フラッグシップ対決だと流石にキツい。)。こういった立ち位置のモデルは、上にフルサイズの存在する他社では難しいだろう。フルオートとは逆に、様々な撮影補助機能を使いこなすためのカメラが小型かつ手頃な価格で手に入るのはありがたい。
操作性については、従来センターキーを押して設定画面を呼び出し十字キーの上下左右で設定項目を選ぶスタイルから、上下左右のキーでダイレクトに設定項目を呼び出せるようになった。前回操作のメニュー遷移も記憶しているようなので、マニュアルホワイトバランス設定もやりやすくなったか?また、ISOの専用キーやライブビュー専用キー、AF補助光も追加されている。フルオートで撮影するのではなく、撮影意図をマニュアル操作で積極的に指示するカメラ。フルオートで撮りたい人には勧められないが、私はこちらの方が良い。
ペンタックスはフルサイズの上を狙って645 Digitalを出すが、オセロのように上手くいくかどうか。確かに、展示されていた3,000万画素サンプルは1,000万画素クラスと比べものにならない解像力を持っていた。とはいえ、フルサイズはフルサイズで、機動性を維持しつつもファインダーの見やすさにボケを操る感覚が素晴らしいからな。個人レベルで645 Digitalクラスを購入し、うろうろ持ち歩くのは現実的じゃない。個人だとニコンやソニーのフルサイズが限界だわな。
しかし良いデザインだ。コンパクトで右肩がスリムにもかかわらず、フラッグシップらしさを醸し出している。中央のプリズム周りに見える、直線的でやや無骨なラインによるものだろうか。カメラのフラッグシップモデルといえば大型ボディだが、ペンタックスらしくそこを崩してきたのが良い。
動画機能だが、撮影中のオートフォーカスは利用できない。事前にオートフォーカスをかけることは出来るのだが、ライブビューでのフォーカス速度はそれほど速くない印象。この辺りのノウハウは家電メーカーの方が強いわな。絞りの変更などは可能だが、露出自体を変更できないっぽいのは残念。アップデートで対応してくれないだろうか。サイトやパンフであまり押し出していないように、とりあえず搭載してみました感はある。とはいえ、他の動画対応一眼と同様に画質はとんでもないけどな。
投稿者 sureare : 2009年05月25日 06:00
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://sureare.com/cell/mt-tb.cgi/1103