« ソフトバンク、定額データ通信は | メイン | ソフトバンクとイーモバイル協業 »
2009年02月03日
UQコミュニケーションズ、モバイルWiMAXによる通信サービスを発表
簡単に解説すると、携帯電話並みの広いエリアで高速移動中でも利用でき、ユーザー認証も自動で便利な新しい無線LAN。料金は月額4,480円の定額。今年7月までに東名阪をカバー。2012年度末までには全国人口カバー率90%を目指している(積極的に前倒ししたいとのこと)。UQコミュニケーションズの株主は、KDDI、intel、JR東日本、京セラ、大和証券、三菱東京UFJ。
通信速度は下り最大40Mbps上り10Mbps。発表会での実演では、実際に下り16Mbps上り4Mbpsを出した。とはいっても、こればかりは実サービスで評価しないとなんとも。実際は複数人使って7〜1Mbpsぐらいじゃないですかねえ。それでもADSL並みの十分な速さですが。イーモバイルのHSDPAなんかだと、大体1.5Mbps〜300kbps程度なんで。
驚かされるのは端末価格。発表された4機種とも13,800円だが、サービス開始初期の端末にも関わらず、利潤やサポート諸々を含んだ原価割れしていない価格とのこと。実際にそうであれば、2万円前後の3Gデータ通信カードを割賦またはインセンティブ込みで購入している現状を考えると、今後の加入者獲得や組み込み市場に対して有利なポジションを取れそうである。
intelのモバイルWiMAXモジュール内蔵PCも出てくれば、intelやMVNO事業者の思惑込みとしても、3GのWWANモデルより安い価格設定が期待できそうではある。実際、無線LAN向けの2.4GHz帯内蔵アンテナを共用できるので、広い周波数帯をカバーする必要のある3Gよりも組み込みは楽とのこと。Thinkpadを分解してるとよく解る話ではある。
立ち上がり時期はUQブランドの端末を出していくが、基本的にはモバイルWiMAXに準拠したPCや端末をメーカーが自由に出せる形になるとのこと。ユーザーがモバイルWiMAX対応の機器を購入し、モバイルWiMAXをONにしてWebに接続すると、初回はUQコミュニケーションズのサポートページに飛ばされ、そこで契約する事業者(UQまたはMVNO事業者)を選択肢、回線契約・端末認証を行うことになとのこと。初回の端末認証以後は、ユーザーは認証を気にせずUQまたはMVNOのモバイルWiMAX回線でデータ通信を利用できるようになる。
そういう話からも、個人向けMVNOサービスはFTTHやADSLのような形になるのかなと。ISPがPC売り場で積極的に加入を進める形。無論エリアの拡大が前提だが。FTTHやADSLよりも利便性が高いうえに、有線と違って加入手続きや接続・設定に関するサポートを軽減できる点も大きいと思われる。モバイルWiMAX基地局で関わってる富士通系のニフティは参入予定とのこと。
モバイルユーザーに対してのMVNOとしては、auやドコモなど3Gとのローミング契約や、長期割引や時間契約などを売りにするところが出てくるかもしれない。
PCから見てもNICだよ、ダイヤルアップとは違うのだよと。無線LAN同様、電源のON/OFFはユーティリティ使って行う必要がありますが。
投稿者 sureare : 2009年02月03日 21:26
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://sureare.com/cell/mt-tb.cgi/1029