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2008年11月23日
【良書】ゲームプログラマになる前に覚えておきたい技術
書店でさらっと読んで感動した。素晴らしすぎる。ゲーム作りたさにC++入門書などの内容を一通り身につけた人が、最初の果実を得るための素敵なエスコート本になっている。基本内容は前半が2Dゲームの作成、後半が3Dゲームの作成。ゲーム作成に必要となる基本的な考え方、アルゴリズムについて丁寧に解説されている。前半だけでも十分元の取れる内容だ。
C++の入門書だけでは取りこぼしそうな内容や、後半で必要な数学知識もある程度フォロー。なおかつセガの名前もあって、小学生〜中学生辺りが読み進めるうちに「これを参考にして本当にファミコン(今だとPSP?)のゲーム作る勉強になるの?」といった不安感を感じづらいのも◎。こんな本を手に入れられる今の10代が羨まし過ぎる。今ちょっと金に余裕がないので買えなかったが、年末までには買おう。歳もとりすぎているが、趣味で再入門しようかな。できれば、この人によるこれの一歩前。ゲーム作成で学ぶプログラム入門もあるとさらによさげ。
やる気があって賢しい小学生、中学生ならぜひ喰らい付いていって欲しいなと。頑張れば踏破できる内容。15年前と違って、PC買うために10万とか貯めて、開発環境やSDKの存在を知って揃える時間と金が10万近くなど、手をつける前の段階で躓くことも無い。今は全部無料で、情報も一瞬で手に入る。高校数学も入ってくるし、単純に物事を考える良いトレーニングになる。
環境として、理解があり数学知識のある家族、知り合いがいるとなお良いだろう。ネットで小学生、中学生が高校数学を教わるまでの気軽さはまだ無いからなあ。日能研とか中学受験塾の内容を無理なくこなせる人なら、小5〜6の頃には公立中3レベルの学習内容に達しているのでより楽だろうが(塾内ランクで異なるとは思うが。)。今となっては、突然キレてPCのコンセント抜いてHDDのデータ飛ばす親もいなく……なっていて欲しい。
こういうのこそ、義務教育のカリキュラムに入れるべきだよなあ……。技術、コンテンツ関連の入門本は確かに数でないけど、全体として支援があって良いはず。商売にならないというのは難しいが。だからこそ、この本には売れて欲しい。
いや、素晴らしい著者と時代だ。
18年前の話。ファミコンでゲームを作る方法を図書館で半年間散々調べて、コンピュータ業界向けの本でようやく任天堂の開発ツール+Cやアセンブラが必要というところで絶望。Cの参考書で安かったナツメ社の本を購入。PCもCコンパイラも無いのに予習していたな。科学館でBASICは触っていたが、関数の便利さに心ときめかせていた。が、PC-98でゲームのような画像を読み込んで処理する具体例については記述が無く謎だった。その後、中学時代にPC-98が家に来るが、Cコンパイラの高さに絶望。高校時代にようやくアカデミックパックが出始めて、なんとかDelphiでGDIから(略
昔、BASICでテトリスのコードだけ載せてた子供向け学習辞典を見たことあるな……。こんにちは!マイコンではBASICのインベーダーがあったっけ。あれも解説は無かった。両方とも手に入れたかったが、前者は小学生の小遣いでは到底無理で、後者は床屋かつ絶版本だった。つか、家にまだPCが無かった。
投稿者 sureare : 2008年11月23日 01:09
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コメント
ベーマガの投稿プログラムページ下段枠外に載ったことはあるw
図書券500円だった気が
高校の同級生がベーマガだったかなんかのPC誌の
コンテストで優勝してたのを思い出す。
FM-7とか77とかでメディアはテープレコーダーとか、
そんな牧歌的時代のお話。