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2008年11月22日
ノキア、日本のMVNO携帯電話事業者として参入か
NokiaといえばNTTドコモとソフトバンク向けに端末を供給しているが、これはVERTH販売用にNTTドコモの回線を借りた独自の携帯電話キャリアとして参入するという話。iPhoneとかディズニーモバイルに近い。
利点としては、キャリアからの発売では封印されがちなNokia端末の独自機能を提供できる点、Nokiaの持つ同じプラットホームでハードウェアの異なる大量の端末ラインナップを独自の判断で発売できること、日本のiモードやEZwebに相当するNokiaのインターネットサービス「Ovi」などを展開できる、という3点だろう。
「Ovi」は、音楽をPCとの親和性が高いWMA方式で配信する「Nokia Music Store」や、ゲーム配信「N-Gage」を中心としたサービス。地図やフォトシェアリング、国内キャリアが一部しか提供しない、アドレス帳やスケジュールなどPIM周りの同期サービスなども存在する。
Nokiaが今後日本で投入する端末は、W-CDMA端末だけでなくモバイルWiMAX端末も期待できる。UQコミュニケーションズも参考としてNokia端末を何度か展示しており、端末の投入も不自然ではない(UQコミュニケーションズ自体もMVNO事業者による展開を前提として、接続試験的な初期サービス以後は端末メーカーを縛るつもりは無いようだ)。国内でMVNO事業者を展開すれば、NTTドコモとUQコミュニケーションズ網の一元提供も不可能ではない(3.5Gの補完はモバイルWiMAXの提唱する利用形態の一つでもある)。どうせならやってくれないかな。
総務省の施策によって端末購入の2年縛りが常態化し、解約率も右肩下がりの現状、サービスや端末の本質的な魅力が重要となってきただけに、Nokiaが端末の魅力を維持したまま日本での展開を存続するにはこの方法しかないのも事実。キャリアのサービスに食い込めず、自由な端末ラインナップも無理な現状では、シェア拡大など夢のまた夢だ。だが、MVNOとなら低コストからハイエンド(VERTUのようなリッチも)まで幅広い端末ラインナップを活かすことができる。長期的にはiPhoneより面白い話になりそう。携帯電話に縛れば記事中の二桁シェアは難しいだろうが、定義(単価や端末のジャンル)を広げればそこそこ健闘できるのではないだろうか。
E51とか、ソフトバンク発表会でNokia解説の人が持ってた小型BluetoothヘッドセットBH-804とか欲しいもんね。海外ぷらぷらしてるNokia好きの従妹(非ヲタ)が興味持ちそうだなあ。
ソニー(ソニーエリクソン)やパナソニックもなんかやんないかねえ。PSPプラットホームも物理媒体から開放されたことだしさ。電子ブックとかやって欲しいんだけど。
投稿者 sureare : 2008年11月22日 09:45
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